TOMI’S / ペルーのラーメン、カルド・デ・ガジーナに出会いました


ペルー風ラーメン(caldo de gallina
780円
塩系

コッテリ:◎○○○○(アッサリ鶏出汁ベースの卵スープ)
麺の太さ:◆◆◇◇◇(中太ストレート麺 ※パスタ)
量の多さ:■■□□□(麺量若干少なめか)
おすすめ:アッサリ,スッキリ,ぶらり,軽呑み,深夜,駅近,ファミリー,友人同僚
住所:掛川市駅前3-142F
TEL:0538-24-7575
営業時間:11:00〜14:00
     17:00〜24:00(ラーメンは22:00までの模様)
休日:月曜
駐車場:未確認
座席:テーブル席
URL:なし
最寄り駅:JR東海 東海道本線 掛川駅

土曜日、所用で掛川に伺ったので、「あじ助」に行こうとワクワクしながら駅から歩いて行くと、途中で「ペルー風ラーメン」という看板を発見してしまいました。
見付けてしまったら、もう好奇心には抗えませんでした。
あぁ、キムチの乗った「あじ助麺」、久しぶりに食べたかったなぁ・・・と、切ない気分になりながら、フラフラと脇道に入って行きます。
そのペルー料理店は、狭い階段を上がった2階にあり、曇りガラスで店内の様子も分からないので、一人で入るのはかなりの不安を覚えます。一度は本気で引き返そうと階段を下りたくらいですが、「食わなかったら後悔するぞ!」と、己を叱咤し、意を決して再度階段を上がって行った、アホのラの患者です。
今回は、ちょっと風変わりなラーメン?をご紹介します。

 


と、いうことで、恐る恐る店内に入ってみると、先客に南米の方っぽい子連れの家族がいて、意外と穏やかな雰囲気。スタッフも日本人はいませんが、みんな優しそうで心配して損した感じです。安心してテーブル席に着きました。
一応、メニューを開いて確認し、「ペルー風ラーメン 780円」を注文。
出て来るのはちょっと遅く、15分ほど掛かりました。
では、と見てみると、白濁したスープに、スライスしたゆで卵、鶏肉と刻みネギが乗っています。一見したところ、普通の豚骨ラーメンのよう。
しかし、この白濁さは溶き卵によるものです(つまりタマゴスープ)。珍しいですね。
啜ってみると、鶏ダシベースの塩味で、アッサリ・シンプルな味わい。
カルダモンのような、軽いショウガ系のスパイスの風味もします。
スープの中には、いい感じで煮崩れたジャガイモが沈んでいます。しかし溶け出したジャガイモが、スープにザラザラ感を与えています。素朴な風味ですけどね。
麺は中太のストレート麺で、まるでパスタのような丸い断面。いや、まさかな・・・と啜ってみると、舌触りはツルツル。しかし若干モスモスした歯切れで、心持ち芯が残ったアルデンテな茹で上がり―
間違いなく、パスタですね。
半分に折って使ってるようで、長さは短か目です。
決して、スープと麺の相性が悪い訳ではありませんが、しかし・・・とにかく、食べ進めてみることに。
具材の鶏肉は塩茹でしたものらしく、食感がかなりパサパサしています。口に入れた直後は実に残念な気分になるのですが、しばらく咀嚼していると、おや?濃い旨味がジワ~っと沁み出してきて、旨いのか残念なのか、よく分からなくなってきました。
ゆで卵も、全く期待していなかったのですが、意外にも素朴なほっくり感で、またおや?
最初、ペルー料理店が話題づくりで安易に創作した、やっちゃったメニューかと思ったのですが、それにしては、従来の「ラーメン」という観念に囚われない自由さには、なにか瞠りたくなるものがあります。
その意味で、既製の中華麺を使って、安易な着地点を選ばなかったことも好印象。
ジャガイモのザラザラ感や鶏肉のパサパサ感は、多くの日本人には受け入れにくいテクスチャーと思いますし、私も「旨い」と表現するのは躊躇いますが、その背後の素朴な味わいと素材のチョイスに、ペルーの風土と食文化が感じられて、決して侮れないと思いました。

―以上は、当日の所感です。
妙に印象に残る一杯だったで、後日、ネットで調べてみると、スペイン語で「caldo de gallina」と並記されたこのメニューは、歴としたペルー料理であることが分かりました。
ご当地では、専門店や露店もある人気メニューで、早朝から食べられるそう。朝ラーですね。
スペイン人の持ち込んだ小麦と鶏が、元々アンデス地方にあったジャガイモや料理法と結びついて成立した料理の一つ、ということです。
移民の国ですから、その他にも中華料理やラーメンそのものの影響もあったのかもしれませんね。
パスタを使っていても、全体的なイメージとしては、スープ・スパとは全くの別物。あえて日本語に訳すとすると、やはり「ラーメン」と呼ぶしかないのかもしれません。
(しかし「ペルー風ラーメン」というと、ラーメンを安易にペルー風にしただけな感じで、イメージ的に損をしてますね。ちゃんとした歴史と文化を持っているのに)
ちなみに、「caldo」はスープのこと。「gallina」は、老いてタマゴを産まなくなった雌鶏のことで、肉質は硬くても旨味は若鶏よりもずっと濃い(確かに)のだそうです。初めて知りました。南米では好んで使われるそうです。

地球の裏側で、こんなラーメンの兄弟、あるいは親戚と言える麺料理が、独自の文化として成立しているなんて(しかも朝ラー)、とても面白いですね。
そういうことを知ってみると、また食べてみたくなりました。
「ラーメン」と呼ぶしかないけど、ラーメンとしての完成度を求めるものではない、そういう一杯かと思います。
ご馳走様でした。

※店のメニューでは、「カルード デ ガジナ」とカタカナ表記されていましたが、「カルド・デ・ガジーナ」と表記する方が一般的ですので、こちらをタイトルに使用しました。

(このラーメンは、2012年11月10日19時頃に食べました)

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