コッテリ:◎◎○○○(ふうわり甘い鶏ガラ出汁が染み入る昔ながらの中華スープ)
麺の太さ:◆◆◇◇◇(ややウェーブした中細麺)
量の多さ:■■■□□(麺量普通。)
おすすめ:アッサリ,ジンワリ,老舗,安い,ぶらり,軽呑み,深夜,駅近,接待,友人同僚
住所:沼津市高島町16−8
TEL:055−922−7709
営業時間:18:00〜28:00
休日:日曜
駐車場:なし
座席:カウンター11 座敷あり
URL:なし
最寄り駅:JR東海 東海道本線 沼津駅
カレワラさんより頂いたタレコミ情報を元に突撃してきました。
情報をお寄せ戴いたカレワラさん、ありがとうございます。
さてさてこちらのお店は沼津駅から歩いて5分ほどの裏通りにありますが、夜しかやっておらず、屋号には「やきとり」とサブタイトルが付いているので、お店にジャンルとしてはどちらかといえば居酒屋に属するでしょうか。
そんなわけで、あえて夜に、しかも飲むのを前提で電車を使って向かってみました。
沼津駅北口を出て西に向かうと、途中にも牛骨を使った老舗ラーメン店があったりして、お腹が空いている私は思わず寄り道してしまいそうになりますが、ここはグッと堪えてひたすらテクテク歩いてお店に向かいます。
店の前には大きなマンションがデーンと達構えていますし、最近は沼津駅の直ぐ隣にもマンションが建ちつつあったりと、なかなか高層化が進んでいますね。ま、三島も同じような状況ですが。
昭和風情を残す出で立ちの店舗。夏場らしく店の入り口は虫除けのサッシがあるのみで、中からはお客さんの談笑が聞こえてきます。
紺色の暖簾をくぐって店内に。
右手にはカウンターが奥まで続いており、その向かいと店の奥には座敷があります。
駅近という立地のためか1人やもめのお客さんも結構おり、私もその仲間に加わるべくカウンター端に陣取りました。
基本はやっぱり居酒屋さんなので、アルコール類やつまみ類が充実したメニュー。
もちろんラーメンメニューも並んでおり、見たところ「辛口系」のメニューに力が入っている感じでした。
とはいえ、やっぱりベースのラーメンを食べるべきかな・・と思い、一番上に書かれた「手打ちラーメン」と串の盛り合わせ、生ビールの大を注文しました。
ラーメンはお腹が空いていることもあって、最初から出して貰うようお願いしました。
といいつつも、先に焼き鳥が到着したので、先ずはそれを舌鼓。もちろん、ビールで喉を潤しながら。
飲みながら厨房に目をやると、ラーメン店顔負けのデカイ寸胴と、その脇には麺茹で機が鎮座しています。コレは何か良い予感がします。
暫くすると目当てのラーメンが届けられました。
動物油がテラテラと浮き、刻んだ海苔が目を惹く丼からは、ほんのり甘い香りが立ち上ってきます。
静かに具材をかき分けつつスープをレンゲで掬って口へと運んでみることに。
その香り同様に柔らかな甘味がふんわりと口の中一杯に広がる、鶏がら主体のアッサリとした中華スープは、臭みが全く無く軽やかな味わいで、それでいてじんわりと旨味が広がるとても味わい深いもの。
この甘味は野菜類からも出たものではあるようですが、それにしてもここまで嫌みの無い鶏がらスープも久しぶり。
新鮮なガラをたっぷりと使っているのか、口当たりはとても軽やかでフレッシュな感じがするのに、グイグイと奥へ奥へと誘う深い味わいは、どこか懐かしさを漂わせていました。
そう言えばこの感じの味わい、学生時代に夜食として食べた、夜中に廻っていた軽トラ屋台のラーメンにそっくり・・・
昔ながらの中華そばと一口に言っても、なかなか郷愁をそそる味って見掛けないのですが、コレは本当に懐かしさがこみ上げてきました。
麺はややウェーブした平打ち気味の中細麺。
若干固めに茹で上げられているためか、コシの強さと共にツルツルとした喉越しが印象的な麺でした。
具材は柔らかく煮込まれた薄切りバラチャーシューに、刻んだ海苔、淡い味付けのメンマにナルト、万能ネギ。
懐かしい鶏がら系中華そばでは久しぶりにヒットでした。
駅からちょっと遠いのが難点ではありますが、安く飲み食いしてシメに旨いラーメンを食べる、というのを1軒で済ますには丁度いいお店ですね。
(このラーメンは、2011年8月4日20時30分頃に食べました)