コッテリ:◎◎○○○(深いコクと甘味を持つシンプルかつ濃厚味の中華スープ)
麺の太さ:◆◇◇◇◇(短めにカットされたエッジの立ったストレート細麺)
量の多さ:■■■■□(麺量やや多め。赤耳チャーシュー、青ネギ、胡椒)
おすすめ:アッサリ,ジンワリ,濃い味,中華,老舗,安い,ぶらり,軽呑み,ファミリー,友人同僚
住所:賀茂郡西伊豆町宇久須448−7
TEL:0558−55−1221
営業時間:不明
休日:火曜
駐車場:5
座席:カウンター5 テーブル4×3 座敷あり
URL:なし
最寄り駅:なし
Kさんからのタレコミで、西伊豆まで突撃してきました。
Kさん、情報戴きまして、ありがとうございます。
Kさんのメール曰く、
>西伊豆町に「大慶」があって、
>同じ宇久須の「幸華」がない?
西伊豆町の大慶で直ぐに思い出したんですが、あの界隈って途中に殆ど飲食店が無く、その割りにラーメン店の大慶さんの近所にはほぼ同じ業種の中華料理店と思しきお店があって、いつも通る度に気になっていたんですよね。
それが今日突撃してきたこちらの「幸華」さんなんです。
まさにメールの突っ込み通り、私もずーっと気になっていたんですが、ずーっと行かれず仕舞いで、流石にメールを頂いちゃったとあれば、流石に「ついで」で突撃するわけにも行かず、今日はこちらのお店目当てでドライブすることに。
所用で箱根から下って自宅に戻る途中、この時期から夏場まではしょっちゅう見られる「濃霧」が立ちこめており、ひょっとすると下界である三島や伊豆地域も天気が悪いかも・・と少し不安になりながらの出発。
伊豆の方も山間は時々霧が出るんですよね。
西伊豆はつい先日も久しぶりに車を転がした地域だけあり、しかも目的のお店は何度も通って気になっていたお店と言うことで、今回はナビ無しでカンを頼りに一直線で向かうことに。
予想通り2時間ほどのドライブの果てに、お店に着くことが出来ました。
お店は幹線道路からちょっと外れたところにありましたが、幹線道路沿いの赤い看板や、お店の前にも同じ雰囲気の赤い看板が備え付けられているため、迷うことはありませんでした。
真っ白い暖簾をくぐって店内に入ると、中華料理店特有の油っぽい雰囲気はあるものの、庶民的でどこか懐かしさを感じる雰囲気は、入って早々に落ち着く感じ。
5人掛けの小さなカウンターと、その後ろには4人掛けのテーブル席が3卓、厨房の横には小上がりの座敷もあり、一人客なのでカウンターに座ろうかとも思いましたが、ご主人がテーブル席でもいいよ的な雰囲気で案内してくれたので、遠慮無くテーブル席に座ることに。
事前にKさんから戴いていた情報通り、ラーメンはなんと550円。
でも流石にこれを単品で頼むのは気持ちが憚れるので、今回はその下にあった「叉焼麺(チャーシューメン)」を注文してみました。ちなみにこちらも安くて750円。
途中、お店のおばちゃんが、「これも食べる〜?」と、小皿に盛られた糠漬けを持ってきてくれました。
お新香は大好きなので、もちろん容赦なく戴くことに。でも、こういうところも伊豆っぽくていいですよね。
んで、ラーメン。
これまた事前情報通り、周囲を紅く染められたチャーシューが麺を覆い隠すようにビッシリと並べられており、その合間からは真っ黒いスープが顔を覗かせています。
その見るからにクラシカルで濃厚さを予感させるスープを先ずは一口・・・
チャーシューからもその旨味が溶け出した感じのあるスープは、豚のやや野性味ある風味が力強く溶け出した、いわゆる往年の中華スープ。
ふんわりと醤油の香りが漂い、力強く豚の旨味が支配する中、同時に濃厚な甘味も感じられ、多めに振りかけられた胡椒と相まって、懐かしい味わいが口の中一杯に広がっていきます。
麺はストレート細麺。
水分量が多く、コシが強くプリプリとした歯応えと、エッジが立ったシャープな舌触り、そして年配の方を意識してか、麺が短めにカットされているあたり、ひょっとして自家製麺でしょうか。
個人的にはこの細さなら長い麺が好きなのですが、食感といい舌触りといい、ベテランオーラをひしひしと感じられ、啜ることに夢中になってしまう自分がそこにいました。
スープも懐かしさにむせぶ感じですが、むしろこの麺こそこのお店の本当の特徴に思えます。
そして具材。
周囲を紅く染めたチャーシューは、スープを程よく吸ってジューシーな仕上がり。
あえてそうしているんでしょうが、豚の野性味ある風味が、クラシカルなスープによくマッチしており、チャーシューメンにして正解でした。
そしてこの手のスープに良く合う、万能ネギがたっぷりと盛られ、ネギ好きの私としてはたまらない感じ。
ちょっと遠かったけど、足を運んで良かったなぁ・・と、温かい気持ちになれる、いいお店でした。
(このラーメンは、2011年5月22日12時40分頃に食べました)