わんたんや

わんたんや−冷し中華ワンタンメン
冷し中華ワンタンメン 1100円 (5〜9月限定)
冷やし中華系
昭和の味を今に伝える、熱海の銘店
コッテリ:○○○○○(まろやかな酸味・甘味を優しく醤油味が包む)
麺の太さ:◆◇◇◇◇(僅かにコリコリ感を引き出したストレート細麺)
量の多さ:■■■■□(麺量やや多め。たっぷり入る肉入りワンタン、チャーシューほか)
おすすめ:アッサリ 上品 チャーシュー 限定 人気店 老舗 通し営業
住所:熱海市渚町10−14
TEL:0557−81−4089
営業時間:11:30〜19:00
休日:金曜
駐車場:2
座席:カウンター7 テーブル4×2
URL:なし
最寄り駅:なし


先日トシモンさんにお会いした際の事。
 「高橋君、熱海のわんたんやの冷やし中華って知ってる?
と聞かれ、知らなかった私は詳しく聞いてみると、びっくりする程じゃないんだけど、とても良かったので是非食べてみて欲しい、と教えてもらいました。
トシモンさんや、静岡人さんは、割と私のツボに入るお店やラーメンを紹介してくれるんですが、わんたんや??あの昭和の味の??と、失礼ながらその時は少し懐疑的にメモを取っていました。
変わって今日は、最近そればかりの休日出勤の代休で平日休み。
お昼は最近麺を自家製に切り替えたという噂の沼津のあのお店に行こうと外に出ると、ものスゴイ猛暑。
こりゃーラーメンなんて、無理無理!
と肌身に感じながら駐車場に向かい、ふとトシモンさんに教えていただいたこのお店のことを思い出します。
沼津と熱海では距離にえらい違いがありましたが、午後からの仕事はダッシュでやればいいや、今は涼しげなものが食べたい!と、一路熱海に車を走らせました。
思ったよりも道が空いており、30分ほどでお店に到着。
店前の「福井」と書かれたお店の駐車場が空いていたので、そこに入庫。
エアコンを効かせた車の中は涼しいのですが、一歩外に出れば熱海といえどそこは灼熱。
早足で店内に向かいます。
週末のお昼時ともあれば、夏場でも行列が絶えないこのお店ですが、今日はすんなりと入ることが出来ました。
店内には年配の先客が二組ほど。そのお客さんたちに挟まれる形でカウンターに座りました。
こちらのお店のメニューはバリエーションこそ幾つかありますが、味は硬派に醤油のみ
しかし夏場になると「冷やし中華」がお目見えするようで、私を含め、先客も後客もみんなその冷やし中華を注文していました。
私も負けじと、トシモンさんオススメの「冷し中華ワンタンメン」を注文。
ラーメンも含めてどれもちょっとお高い感じですけど、まぁここは熱海ですから、リゾート価格なんでしょう・・
厨房ではコック姿の3代目ご主人を中心にご家族総出でお店を切り盛り。
普通のラーメン店だと程度の差はあれ緊張感が漂うものですが、こちらのお店の場合はご家族で営業しているためか、ほのぼのとした会話や笑いが常に絶えず、まさにアットホームな雰囲気に包まれています。
途切れること無くやってくる年配のお客さんも殆どが常連さんのようで、気の利いた会話と共に温かく向かい入れる様子からも、この雰囲気の虜になってしまう方が数多いだろうと想像できます。
そんな温かな雰囲気に和んでいるうちに、目当ての「冷し中華ワンタンメン」が到着しました。
浅い広口の中華皿に並々盛られた、懐かしいスタイルの冷やし中華。
近頃のラーメン店ではめったに見られなくなりましたが、久しぶりのこのルックスに、お店の雰囲気と相まって郷愁感を覚えます。
中央には麺の太さと同じくらいの太さに削がれたキュウリを下敷きに、拍子切りした自家製チャーシュー、フワフワとした食感の錦糸玉子が乗っています。
キュウリの下には水で締められた細打ちのストレート麺。その周りを艶やかな肉入りワンタンと、淡い醤油色のつゆが囲んでいます。
この山なりの具材を崩したらつゆがこぼれてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながら、まずはワンタンから食べてみました。
キラキラと輝くワンタンは、麺と同じく水で荒熱を取った、ちょっと冷たいワンタン。
程良く弾力を持った肉の餡を、みずみずしさと絹のように滑らかな舌触りがなんとも上品な皮で包まれています。
温かいワンタンメンを食べていたときには、その昭和味と相まってあまり響くものはなかったのですが、食べ進めるうちにしみじみ旨いなぁと感じる、不思議な魅力を持ったワンタン。
そんなワンタンをゆっくりと確かめるように3粒ほと食べ終えると、(私も居るんだよ)とばかりに、そのワンタンの間から麺が顔を覗かせます。
麺の上に鎮座する具材をそうっと崩しながら、その麺を箸で引っ張り出し、口へと運びます。
ワンタン同様に荒熱やヌメリを取った細打ちのストレート麺は、水で締めたために若干コリコリとした食感が感じられますが、基本的には柔らかめの湯で加減で、食感よりも滑らかさを重視したものでしょうか。
そんな繊細な麺に合わせたような、同じような太さを持つキュウリ。
拍子切りしたチャーシューも、温かいラーメンを食べているときには感じなかった味わい深さに気づきました。
口の中に放り込むと、噛まずともホロっと崩れてしまう錦糸玉子も、ほのかな甘味がとても上品な感じ。
そして味をまとめるこの淡い醤油色をしたつゆ。
丸みのある酸味ジワッとした甘味に、奥行きのある醤油の味、ほのかにお出汁も効いている感じで、シンプルながら上品で優しく、洗練された感じがしました。
普通冷やし中華というと、お酢がツンと鼻をつき、醤油や味醂の甘味がビリビリっと舌を攻撃するのがよくあるタイプなんですが、こちらのお店のつゆは一切そんなことはなく、とにかく丸く優しい仕上がり。
なにより、麺やワンタン、そしてこのつゆが持つ「温度」がとても絶妙で、冷えすぎでもないぬるくもない、「ちょっとひんやり」という微妙なところが素晴らしい。
ひょっとしたら狙ってそうしているものではないかも知れませんが、もし狙ったものであれば、「優しい味」や「優しい食感」だけじゃなく、温度にまで「優しさ」を考慮したものであったのなら、これは凄い一杯ですよね。
私は冷やし中華はどこが旨いのか理解できなかったんですが、この一杯はちょっと驚きました。
昭和の味だからと完全に侮っていました。完璧に開眼させられました。
もちろんスタイルの決まった冷やし中華なのでビックリするほどではありませんが、私のように「冷やし中華なんて、旨くないよね」と偏見をお持ちの方にこそ食べていただきたい、いぶし銀の技が光る一杯です。

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コメント 2件

  1. ROCK GO GO より:

    この画像のデフォ・・・ヤバイよね。
    冷や汗出てきたー、もうー素直に食いたいって思ったよ!
    電車で通り過ぎることはあっても、立ち寄ることは中々ないけど今度行ってみます。
    ホントは冷し中華って、自分の中ではナイ!!食べ物なんやけどな

  2. かなり高橋 より:

    >ROCK GO GOさん
    つい先日も同じメニューを食べに行きましたが、その時は麺が冷えすぎていて、初回に感じた後からじわじわ来る旨さがありませんでした。
    なんとなくですが、冷やし中華って温度がポイントなのかもと思いました。

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